AIと発信

自分で全部できる時代に考える、得意を伸ばすための任せ方と手放し方

VOICE ESSAY / 今日の声

一人で作り、判断し、届けられる時代。できる工程が増えたぶん、自分が力を使う場所まで見失っていないでしょうか。

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今回の話を一文で言うと

発信の全工程を自分で抱えず、得意を生かす役割に時間を戻す。

今日の声から浮かび上がった3つの論点

01

できる工程と、得意な役割を分ける

話の中から物語や道筋を見つけるのは好き。一方、構成や台本、発信を広げる工程は苦手だと本人は話します。

02

AIが増やすのは選択肢と判断

AIに案を作ってもらえても、何を任せ、何を採用するかを決める役割は残ります。

03

任せる・やめるも役割設計

自分でやる、AIに手伝ってもらう、やめる。この三つに分けると、得意に使う時間を見直せます。

作れるようになったことと、向いていることは別に考える

スマートフォンやAIがあれば、構成、撮影、編集、発信まで一人で進められるようになりました。便利になった一方で、できる工程が増えるほど、それを全部自分の担当にしてしまいがちです。

僕は人の話を聞き、その人がどういう道筋をたどって今の話に行き着いたのか、物語を見つけるのが好きです。記事を書くことも続けてきました。でも、構成や台本を考えたり、書いたものを次の発信へ広げたりするのは得意ではありません。できるかどうかと、力を発揮しやすいかどうかは、同じではないんですよね。

映画に監督、脚本、音響、演者、広報がいるように、発信にも複数の役割があります。選手として活躍する力と、コーチとして人を導く力が別であるように、一つの工程でできたことが、隣の工程の得意を保証するわけではありません。

AIで作業が減っても、判断を抱え込むことがある

AIに情報を渡せば、今の自分に合いそうなテーマや筋書きを提案してもらえます。構成や台本を整えてもらうこともできます。ところが、提案を受け取ったあとに、何を採用するか、どこへ届けるか、どこで止めるかを決める仕事は残ります。

つまり、AIを使うことで作業が軽くなっても、判断する工程まで自動でなくなるとは限りません。すべてを自分で確認し、細部まで決めていると、今度は判断が流れの詰まりどころになります。任せる相手を増やすだけでなく、自分がどの判断に時間を使うかも考えたいところです。

僕は役割を持ったAIメンバーをチームに置き、自分は書き手として力を出す形を考えています。最後の判断と責任は自分に持ちながら、全工程を自分が担当する状態からは少しずつ移りたい。

経験年数だけで、判断の置き場所を固定しない

ブログを書き始めたのは2017年か2018年ごろ。音声配信も長く続けています。続けてきた経験がある一方で、数字や成果に納得できていない自分もいます。長くやっているからといって、今のやり方が最善とは限りません。

音声では、優秀なAIたちが増えていく中で、成果を出せていない先輩がずっと判断を握っていたら、数字は上がるのだろうか、と自分に問いかけていました。かなり自分を茶化した言い方ですが、ここには見直したい点があります。経験を捨てるのではなく、経験をどの役割に使うのかを考え直すことです。

自分が大切にしたいことや、読者に届けたい温度までAIに決めてもらう必要はありません。ただし、構成や整理、PRなど、自分より適した相手に渡せる工程はあります。最終責任を持つことと、すべての作業を抱えることは分けて考えられます。

仕事を三つに分け、まず一つだけ動かす

役割を見直すとき、いきなり大きなチームを作ったり、全部を自動化したりしなくても大丈夫です。今抱えている仕事を、まず三つに分けてみます。

自分がやること。AIや人に手伝ってもらうこと。やめること。ここで見るのは、単に苦手かどうかだけではありません。自分が自然に力を出せるか、続ける価値があるか、手放しても読者にとって大きく変わらないか、という点です。

たとえば発信なら、話を聞いて内容の芯を見つける工程は自分に残し、情報整理や見出し案はAIと分担する。負担のわりに届けたい相手へ届いていない作業は、いったん止めて反応を確かめる。小さく試せば、任せ方の判断も更新できます。

満月の日に、手放せる仕事と支えを記録する

この音声を収録した日は満月でした。僕は、何を思い、何を感じ、何を決めたのかを書き留めてみようと話しました。そう決められたのは何のおかげか、誰のおかげか、どんな環境のおかげかも一緒に振り返る。

役割を分ける作業も、できていない自分を責めるためではありません。自分が担う仕事を選び直し、支えてくれる人や道具に気づき、得意なことに時間を返すためです。今日のメモには、手放したい工程を一つと、続けたい得意な仕事を一つ書いてみてください。

得意に時間を戻す4つの見直し

全部を変えず、いま抱えている工程から一つ選ぶ

01

工程を書き出す発信で自分が担っている仕事を並べる
02

得意と負担を見る自然に力が出ること、詰まりやすいことを分ける
03

任せる範囲を決めるAIや人に渡す工程と、残す判断を決める
04

やめる候補を試す一つ止めて、影響と時間の変化を確かめる

この記事で伝えたいこと

全部できる時代だから、自分の役割を選び直す

最終判断と責任を持ちながら、全工程を一人で抱えなくていい。自分でやること、AIに手伝ってもらうこと、やめることを一つずつ見直し、得意に時間を戻していきます。

  • できる工程の数と、自分が得意な役割を分けて考える。
  • AIに作業を頼んでも、任せる範囲や採用する案の判断は残る。
  • 最終責任を持つことと、すべての工程を自分で担うことは別。
  • 自分でやる・任せる・やめるに分けて、まず一つ試す。

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    • この記事を書いた人

    大山裕介

    北海道を拠点に活動するカウンセラー/文章書き。2018年からWeb・音声・文章で発信を続けています。現在は音声を原典に、note・WordPress・AIへつなぎ、自分の言葉が残る発信動線を実践中。AIに任せきらず、途中で止まっても戻れる仕組みを「AI発信運行OS」として届けています。

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